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うなぎの魚道を確保するための活動が始まります! 新聞掲載


本校の自然科学部もウナギの魚道確保のためのお手伝いをすることになりました。今年の春頃に花川に芝マットを設置し、その後定期的に芝マットの状態やウナギの観察などを行う予定です。この活動をスタートする浜松の青鰻会さんが、日本養殖新聞で紹介されました!
オイスカ高校の生徒たちについても触れられています。

□■□■■3月5日(木曜日) 日本養殖新聞掲載■■□■□

新型芝マット魚道
「ライスレジン魚道」開発へ

 浜名湖養魚業協同組合の青年部で組織される青鰻会(古橋知樹会長)と、新潟県南魚沼市にある(株)バイオマスレジン南魚沼(福島栄治代表取締役社長)が協力して、ウナギの川での遡上を補助するための新型芝マット「ライスレジン魚道」(仮)の開発を進めている。

5、6月の試験的設置目指す
バイオマスレジン南魚沼とタッグ  青鰻会

 ニホンウナギは二〇一四年に絶滅危惧種に指定されているが、資源が激減した理由として、川の護岸工事やウナギの遡上を妨げる堰・ダムなどによって利水環境が整備され、ウナギの生息域が挟まったことが挙げられている。
 ウナギの生息域を取り戻すのに有効なのが、ウナギが川を遡上しやすいように補助する魚道。以前、鹿児島県水産技術開発センターが開発した魚道が、ホームセンターで販売されている一枚一〇〇円程度の芝マットをつなぎ合わせて取り付けるだけという手軽に設置できるものだったことに青鰻会が注目。二〇一九年に民間で初めて芝マット魚道を設置し、流れの強い箇所ではコンクリートアンカーを打ち直したり、芝マットを取り替えたりして、破損しないよう定期的にメンテナンスを行っている。
 ただ、芝マット魚道の素材の多くはプラスチックで、二十四時間水中に設置することによる耐水性やコストを考慮すると、従来のプラスチックの代替素材を見つける必要性もある。青鰻会が調査を進めたところ、米を原料としたプラスチック「ライスレジン」の存在を知り、「ライスレジン」の製造・販売などを手かけている(株)バイオマスレジン南魚沼に魚道設置の話を持ち掛けたところ、バイオマスレジン南魚沼も快諾。連携して「ライスレジン魚道」の開発を進めることになった。
 素材は昨年11月、バイオマスレジン南魚沼がライスレジン既製品の網目状のクッション材の端材を提供。新しい原料で一から芝マットを設計・製造するには膨大なコストがかかるため、ウナギがジャングルジムのように潜り抜けながら登ることができる網目状の既製品を厳選した。また、12月には共催している地元のオイスカ高校自然科学部の生徒たちと青鰻会が、提供されたクッション端材を加工してライスレジン魚道を実際に製作。現在、サイズ違いのウナギを使って屋内実験を実施、ウナギが壁面を遡上できるか検証しながら改良を加えている。
4月には河川にライスレジン魚道を設置するにあたり、河川を管理する浜松土木事務所維持管理課に設置を届け出、5~6月には生徒たちと青鰻会が、オイスカ高校の前を流れる和地大谷川の堰に一年間試験的に設置する予定。
 青鰻会の古橋会長は「河川の上流域はウナギが隠れる場所が多い。遡上率が向上すれば、天然ウナギが増えることが期待できるのではないか」と話している。
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