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「私たちが望む未来」キリバス共和国ケンタロ・オノ氏の講演会


3月16日(水)
キリバス共和国のケンタロ・オノ氏を講師としてお招きし、地球温暖化の現状についての講演会を行いました。

「私たちが望む未来=The Future We Want=」と題して、キリバス共和国の美しさや歴史、日本との深いつながりや、地球温暖化により脅かされている生活の現状をお話くださいました。

オノ氏は、宮城県仙台市生まれの日本人ですが、高校生の時に自ら熱望してキリバス共和国の高校へ留学。その後キリバス共和国へ帰化されたそうです。その海と空と夕日の美しさと人々の優しい人柄に、とても感銘を受けたのだそうです。

そんなキリバス共和国を心から愛しているオノ氏が、オイスカ高校の生徒たちに向けて、「地球温暖化は、ちょっと気温が上がる、ちょっと海面があがるなどという軽い話ではない」と、キリバス共和国の海岸が浸食されて、ヤシの木の根っこが出てしまっている現状や、33ある島の1つは、海面上昇により他の島への移転を余儀なくされたことなどを話してくださいました。

キリバス共和国の年間のCO2排出量は、世界197カ国中195位。環境に悪影響を及ぼすような活動はほぼしていません。キリバス共和国の人々は、世界の国々の経済活動の影響を受けて、真っ先に地球温暖化の影響を受けてしまっていることが分かりました。そして、オノ氏は、「愛の反対は憎しみや恨みではなく、無知と無関心です」と話され、こうした現状を知り、「できることから小さな行動を起こすことが大切で、当たり前にしていることが本当に必要なことなのか、考えて行動してみてほしい」と生徒たちに熱く語りかけられました。

また、「キリバス共和国の希望の1つはSDGsです。誰1人取り残されない社会を目指すというこのSDGsに希望を持っています」と話されました。地球温暖化による気候変動は、キリバス共和国だけの問題ではありません。このままでは、世界中で異常気象により、居住地が脅かされたり、食糧不足など、当たり前としていた日常生活が送れなくなるという未来に向かってしまいます。
「でも絶対に希望だけは失わないで。強い意志と行動が必ず変化をもたらしてくれる。『自然』は、正しいことをすれば必ずそれに応えてくれるから。地球もきっと応えてくれるはずだから」と、生徒たちに強いメッセージを送ってくださいました。

生徒たちは、お話を聞きながら必死でたくさんのメモをとっていました。今までとらえてきたSDGsが、より現実的になり、その目的や意義をはっきりと感じることができました。オイスカ高校でのSDGsの活動を、多くの方々に知ってもらいながら、より意義深いものにしていきたいと思います。